カリフォルニアに拠点を置くスタートアップ企業、アプティアは今年後半に革新的なソーラーパワーEVの生産を開始する予定です。三輪式のこの車両は、航空力学に基づくデザインとわずか1,000kgという軽量化により、400マイルの航続距離を実現しています。車体に配置されたソーラーパネルは、晴天のカリフォルニアで1日あたり40マイル分の充電が可能です。
アプティアは2006年に設立され、幾度もの挑戦と挫折を経て再出発しました。利用者の層を広げるためにクラウドファンディングを活用し、2025年末までに公道での走行が可能な車両を目標としています。このEVは航続距離に対する不安や充電インフラへの新しい解決策を提案しています。
ラスベガスでの短い試乗で、アプティアの実力を感じました。初期モデルの「Launch Edition」は201馬力の前輪駆動システムを搭載しており、全輪駆動モデルはさらに加速力が向上する予定です。軽量であるため、都市部での走行ではキビキビとした印象を受けました。
CESで発表されたプロダクション仕様車は、斬新なバタフライドアやシンプルなインテリアが特徴です。一般市場の車と比べるとまだ未完成な部分もありますが、量産化に向けた改善が期待されています。アプティアは主に顧客やフリート企業への販売を目指し、特に短距離の業務車両としての利用を視野に入れています。
アプティアのソーラーパワーEVは、環境に優しい持続可能な交通手段として注目されています。40,000ドルからの価格設定や、日常生活を支える充電性能により、短距離通勤者や公共充電ネットワークへの依存を避けたい方々にとって魅力的な選択肢となるでしょう。
