1965年に登場した912は、911のエントリーモデルとして知られています。911とは異なり、912は4気筒エンジンを搭載しておりました。KAMMはこの特徴を維持しつつ、エンジンを改良しました。オリジナルの1.6リッターから2.0リッターに拡大し、電子燃料噴射も追加しています。その結果、最高出力182bhp、トルク151lb ftを達成し、5速ドグレッグギアボックスおよびポルシェの油圧クラッチを通じて後輪にそのパワーを伝達します。
912cタルガの魅力の一つは、その驚くべき軽量化です。カーボンファイバー製のボディパネルを採用し、重量は約800kg以下に抑えられています。さらに、ロールフープもカーボンファイバー製で、徹底的な軽量化が施されています。
この車両は、初回限定のスペシャルエディションとして登場します。1968年にベルギーで購入された車両をベースにしており、特に目を引くアクセサリーとしてサーフボードが付属しています。価格は€395,000で販売中です。また、今後のカスタムオーダーは2025年もまだ受付可能です。
創設者ミクロス・カズマー氏は、「優れた天候条件の地域にお住まいの多くのお客様のために、KAMM 912cタルガを設計しました。クラシカルな外観を保ちつつ、真のKAMMの体験を提供いたします」と述べています。
KAMMの912cタルガは、エントリーモデルとしての912を現代に蘇らせ、軽量化とパフォーマンスを融合させました。カーボンファイバー製のボディにより約800kg以下の重量を実現しつつも、そのクラシカルな美しさを保っています。特別な発売モデルも用意されており、個性を求めるポルシェファンの皆様にとって魅力的な選択肢となっています。