ツーリング・スーパーレジェーラは、ディスコ・ヴォランテやヴェローチェ12といった現代の名車で知られる一方で、長い歴史を誇る老舗です。そんな彼らが生み出したオリジナルのマセラティ3500 GTの魅力を、完全に復元された一台を通して再発見しましょう。
マセラティはモータースポーツの世界で成功を収めていますが、初の量産乗用車である3500 GTは、ブランドの歴史において特別な位置を占めています。ジュリオ・アルフィエリのデザインを基にした3.5リットルの直列6気筒エンジンを搭載し、軽量なアルミパネルを備えたこの車は、1959年に初めて登場しました。
ホレーショ・エルジン・ドッジIIIが初めて購入したこの車は、ドッジ家の「家宝」として大切にされ続けてきました。その後、さまざまなコレクターの手に渡りましたが、最終的にツーリングのミラノ工房へと戻ってきました。
ツーリング・スーパーレジェーラは、この3500 GTをオリジナルの状態に復元し、エンジンと機械部品をカンディーニ・クラッシケにて完全に再構築しました。その結果、マセラティの『Classiche認証』を取得しています。この美しい名車は次週、パリで開催されるレトロモービルショーに展示される予定です。
ツーリング・スーパーレジェーラは、伝説のマセラティ3500 GTを完全復元し、その魅力を再び世界に届けようとしています。長い歳月の中で家宝として愛され続けたこの名車は、過去と未来をつなぐ新たな歴史を刻むでしょう。