アステリオンとウルスの影響
ランボルギーニの新型「ランザドル」GT EVは、2015年のアステリオンGTハイブリッドの印象を引き継ぎ、アズーロ・アビッサーレという青いボディカラーを纏っています。フロントデザインは、ウルスを彷彿とさせる幅広なエアインテークとスリムなヘッドライトを特徴とし、キャブフォワードのデザインを採用しています。リアには6つの赤い楕円のテールランプが配され、高めの車高はバッテリー配置によるものです。
新たな投球
スペイン語で「ピッチャー」を意味する「ランザドル」は、マドリードの闘牛で最優秀賞を獲得した牛から取られた名前ですが、同時に「未来への投げ込み」を示唆しています。日常使用に適したこの車は、ウルスのようなSUVに特化せず、多様なシーンで活躍するスポーツカーとしての能力を持ちます。各アクスルに高出力モーターを搭載し、最大1メガワット(約1,340馬力)の出力を実現する予定です。
内装の革新
内装は過去のランボルギーニや宇宙船からインスピレーションを受けた2+2レイアウトで、スポーツ用具なども積載可能です。フロントには収納スペースがあり、ガラス製のリアゲートも備えています。イタリア産のサステナブルなメリノウールやリサイクル素材が使用され、パイロットユニットにはエンターテインメントや空調の操作系が集約されています。
追加の制御機能
ランボルギーニの「LDVI」制御システムがさらなる車両フィードバックを提供し、ドライビング体験を向上させます。センサーはフロントガラスの後ろに設置され、アクティブサスペンションやエアロダイナミクスの調整も可能です。
2029年に登場
2029年に生産が予定されているランザドルは、サンタガタ・ボロニェーゼ工場で製造される予定で、近い将来のEV技術の進化を見越した設計となっています。CEOのステファン・ウィンケルマンは「ウルスとスーパースポーツカーをつなぐリンク」として新たなラインアップに位置付けています。
ランザドルは、ランボルギーニの未来を切り開くウルトラGTとして、多様な機能とスポーティな性能を融合した新たな一台です。2029年の市場投入が待たれます。