ホイール内モーターは次世代の主役になるか?

image
ホイール内モーターは次世代の主役になるか? - 画像はイメージ目的のみです
2025/06/03topgear
ホイール内モーターは、今まさに実用化の瀬戸際に立たされています。フィンランドのDonut LabによるVergeモーターサイクルが、この技術を採用した一例です。その外観はセンターハブやアクスルがないというユニークなもので、見る者に強烈な印象を与えます。この技術の基本アイデアはシンプルで、通常のモーター構造を逆転させるというものです。外側に配置されたローターがホイールリムと一体化し、それを直接駆動します。これによってトルクが大幅に向上し、通常必要なギア減速が不要となります。

シンプルな構造の利点

- ギアやドライブシャフトが不要
- 摩擦や複雑さ、重量の削減
- トルクベクタリング性能の向上

例えば、自動車のリアホイールドライブ(RWD)であるRenault 5 Turbo 3Eでは、各後輪が独立してトルクを制御することで、優れたドリフトモードを実現しています。さらに、中央にあるモーターやギア、デフ、ドライブシャフトを取り除くことで、バッテリーや荷物を収納するスペース、さらにはクラッシュゾーンのための新しい空間を創出できるのです。

重量とダイナミクスの懸念

一見すると、ホイールモーターは重量があり、車体の動的特性に悪影響を与えそうに思われますが、実際には軽量で高出力を誇ります。ロータス・エンジニアリングの研究によれば、このパフォーマンスは通常のサスペンション調整で改善可能とのことです。また、RWD車の場合、前輪への影響は最小限に抑えられます。

将来の見通し

大手メーカーが中央モーターによるEVプラットフォームに多額の投資を行っているため、この新技術が広まるにはまだ時間がかかると思われます。しかし、ホイール内モーターの歴史は古く、その初登場は1901年のローナー・ポルシェ・ハイブリッドにまで遡ります。

  

要約

ホイール内モーターは、シンプルで効率的な構造を持ち、次世代の電気自動車(EV)の可能性を大いに秘めています。軽量化とスペース利用の利点を提供しつつ、従来の懸念点を克服できるこの技術は、未来の車両設計に革新をもたらすでしょう。

他の人の声...

まだコメントはありません