皆様、レクサスが名高いV8エンジンを搭載したRC Fの生産を2025年末で終了することを発表しました。英国では既に2024年初頭に販売が停止される予定ですが、日本からも11月には世界的な販売終了が決定されています。この「ファイナルエディション」は、自然吸気のV8クーペを手に入れる最後の機会となります。
RCモデル全体も、10年という歴史を経て約7万9,000台を売り上げた後、幕を閉じることになります。その中でも約1万2,000台が高性能モデルのRC Fでありました。
ファイナルエディションは、昨年の「カーボンパッケージ」をベースにしています。このパッケージでは、フロントスプリッターやロッカーパネル、ルーフ、リアディフューザーなどにカーボンファイバーが使用されています。リアにはアクティブウィングも装備されています。
この自然吸気5.0リッターV8エンジンは、479馬力と395lb-ftのトルクを誇り、0-100km/h加速はわずか4.5秒、最高速度は約270km/hです。また、Brembo製の赤いキャリパーを含むブレーキシステム、アダプティブサスペンション、特注のリアディフが特徴です。
19インチBBS鍛造ホイールとMichelin Pilot Sport 4 Sタイヤを装着し、ボディカラーは「Radiant Red」と「Incognito Gray」を含む4色から選べます。内装は赤と黒のレザーとスエードの組み合わせで、10.3インチのインフォテインメントタッチスクリーンやGフォースメーターも健在です。
最終年にはV8を搭載しない通常モデルのRCも展開されます。「300」グレードには2.0リッター直列4気筒ターボエンジンが搭載され、8速オートマチックで後輪に244馬力が送られます。また、「350」グレードは315馬力を発揮する3.5リッターV6エンジンを搭載し、AWDまたはRWDが選べます。
アメリカ市場では、「300」は46,445ドルから、「ファイナルエディションRC F」は94,000ドルに達します。このモデルを懐かしく思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
レクサスはRC FとRCモデル全体の生産を2025年に終了します。ファイナルエディションは、V8エンジンの最後のチャンスを提供し、特別なカーボンファイバーデザインと高性能の技術を特徴としています。通常モデルも多様なエンジンラインナップを持ち、レクサスRCシリーズの終焉を迎えます。