1960〜70年代に人気を博したInternational HarvesterのScoutが電動オフローダーとして復活します！今回新たに登場するのは、Scout TerraピックアップトラックとTraveler SUVです。これらのモデルは、レトロなスタイルだけでなく、ボディオンフレーム構造とソリッドリアアクスルを採用したユニークなEVとなっています。また、プラグインハイブリッド(PHEV)モデルも提供される予定です。
昨今、電動ピックアップやSUVが増える中で、本格的なオフローダーはまだ少数です。TerraとTravelerはそのニッチを狙い、PHEVによる航続距離の心配を軽減します。これはオフローダーファンにとって待望の動きです。
Scoutのプラットフォームは、ボディオンフレーム構造と最先端の電動パワートレインを融合したものです。ソリッドリアアクスルを採用しており、既存のEVにはない特徴を持っています。
TerraとTravelerは2つのパワートレインを搭載しています。EV版は800ボルトのアーキテクチャを持ち、各軸に電動モーターを装備し、機械式ロッキングデフも備えています。Scoutは、合計1000ポンドフィートのトルクを見込んでいます。PHEV版はガスエンジンでバッテリーを充電し、電動走行範囲は最大350マイル。さらに、ハーベスターモデルは500マイル以上の航続を実現する予定です。
Scoutのモデルは、Ford F-150 Lightning、GMC Hummer EV、Jeep Recon、Rivian R1S/R1TといったEVと競合します。また、PHEVモデルではJeep Wrangler 4xeやRam 1500 Ramchargerとも競うことになります。
Scoutの復活計画はVolkswagen Groupが推進しています。しかし、VWはEV転換の過程で利益が低下しており、地元アメリカへの投資が成功するかは未知数です。業界の動向に注目が集まります。
TerraとTravelerは2027年から南カロライナ州の新工場で生産を開始する予定で、2028年モデルとしてデビューします。価格は6万ドル以下を予定しています。
Scout TerraとTravelerは、ユニークな構造と電動化による新世代のオフローダーです。航続距離の不安を解消し、競合車種に対しても魅力的な選択肢となることでしょう。興味をお持ちの方は是非ご注目ください。
