1953年のビュイック・ロードマスターは、実際の木製ボディを持つ最後のアメリカ製ワゴンでした。しかし、1990年代に復活したロードマスターは、サイドパネルに偽の木材を使用し、強力なV8エンジンを搭載していました。
1990年代末から2000年代初頭にかけてのポルシェ911では、不釣り合いなウッドトリムをオプションで選ぶことができました。この豪華なデザインはセダンには適していましたが、スポーツカーにはややミスマッチと感じさせるものでした。
2000年代中期に登場したE90 3シリーズでは、数多くのウッドトリムが選択可能でした。特に不評だったのはバーウォルナットで、ステアリングホイールの半分を覆うという選択肢もありました。
2000年代初頭のマイバッハ62のインテリアは、贅を尽くしたものでしたが、現在ではやや時代遅れとみなされています。ウッドトリムに加え、高級な革シートやリクライニング可能な後部座席が特徴的でした。
フォードは1970年にカロッツェリア・ギアを買収し、長年にわたりその名を高級仕様に使用しました。その結果、フォーカスGhiaではやや派手なウッドトリムが特徴となり、特にダッシュボードは評判がよろしくなかったです。
ルバロンのコンバーチブル版は、美的感覚を試すようなものでした。ファイバーグラスとビニールのパネルを用いたこの車は、1983年から1986年の間にわずか1,105台しか販売されませんでした。
三菱 ウィートはK11マイクラ(マーチ)をベースに、ジャガー・マーク2風に仕上げたモデルです。インテリアは基本的に同じですが、木製トリムとレザーで飾るオプションも用意されていました。
フォードF-150を基にしたブラックウッドは、ベッドを囲むウッドパネルが特徴でした。5.4リットルV8を搭載していたものの、わずか1年で生産が終了となりました。
2000年代初頭には、PTクルーザーが往年のタウン&カントリーを彷彿とさせる偽のウッドビニールパックを導入しました。約$800の「ウッディパッケージ」は、2002年から2004年まで提供されました。
車内のウッドトリムは、豪華さを演出する一方で、それぞれのデザイン選択には細心の注意が求められます。時には、意図せず独特で異様なスタイルを生み出してしまうこともあるのです。