フォードの「Godzilla」エンジンは、もともとFシリーズのスーパーデューティートラック用に開発されたものです。この自然吸気V-8は435馬力、475 lb-ftのピークトルクを提供し、V-6ターボエンジンを凌ぐ性能を誇ります。これによって、過酷なオフロード環境での圧倒的なトルクを実現しました。
驚くべきことに、この巨大なエンジンがブロンコのエンジンベイに容易に収まるのです。これはプッシュロッド設計によるもので、エンジンの幅が狭くなり、その結果特に大きな改造なしでエンジンを換装できるのです。
Fun-Runner LTのボディは、コンポジット素材でカスタムされた前後フェンダーが特徴です。また、FOXパフォーマンスエリートダンパーやフルハイドローリックステアリングを搭載し、42インチのタイヤとともに優れた接地性とサスペンション性能を実現しています。
内装にはレカロのスポーツシートや複数のOptimaバッテリーが搭載され、オフロードアドベンチャーをしっかりとサポートします。そして特に注目いただきたいのは、ストックフォードの3点ベルトがそのまま使用されている点です。
現在のところ、この「Fun-Runner LT」は唯一無二の存在です。しかし、RTRチームは顧客向けの製造にも乗り出しており、注文が可能です。ただし、この車は一般的な愛好家向けというよりは、究極のオフロード体験を求めるエリート層向けです。
要約: RTRの2025年モデル、フォードブロンコ「Fun-Runner LT」は、圧倒的なトルクを誇る7.3リットルV-8「Godzilla」エンジンを搭載し、究極のオフロード性能を実現した限定生産のカスタムモデルです。この車はオフロード愛好者にとって、パワーと扱いやすさを両立した、非常に魅力的な選択肢となっています。