NHTSA(アメリカ国家道路交通安全局)によると、今回リコールの対象となるのは2023年11月13日から2025年2月27日までに製造された46,096台のサイバートラックです。この数字が示すのは、サイバートラックがどれほど売れているのかということ。しかし、2024年にホンダのCR-Vがほぼ6週間で同数を販売しており、フォードのFシリーズでは約3週間で達成しています。
現状を見てみると、電動トラックが飛ぶように売れているというわけではありません。例えば、フォードは2024年にF-150ライトニングを33,510台販売しました。一方で、2024年においてテスラ全体の販売台数は約517,000台であり、これは2023年と比較して23%の減少です。理由の一つとして、CEOイーロン・マスクの政治的な立場が影響しているとも指摘されています。
サイバートラックはトラック・オブ・ザ・イヤーの候補になるなど一時注目を集めましたが、最終的にはラミ1500に敗れました。ガーシステムで賞を受けた一方で、その独特なスタイリングや、イーロン・マスク氏に対するアメリカ人の抵抗感が、販売のネックになるかもしれません。
NHTSAは、サイバートラックのオーナーにキャントレールの分離の有無を確認し、必要であればディーラーでの修理を推奨しています。今回の修理は、キャントレールの接着剤を改善するもので、対象の車両所有者には通知が送られる予定です。
最近明らかになったテスラ・サイバートラックのリコールにより、その販売状況が明かされましたが、結果は期待を下回りました。スタイリングやイーロン・マスク氏の影響が販売に影を落としているようです。リコールそのものによる影響は小さいものの、販売実績は他のモデルと比べて低調な状況にあります。