2007年に登場した日産GT-Rがついに生産終了を迎えました。ヨーロッパでは2021年、北米では2024年に販売が停止され、日本でも最終モデルが売り切れる見込みです。では、次世代GT-Rの復活はいつになるのでしょうか？
アメリカの日産の最高計画責任者であるポンズ・パンディクティラ氏は、「次世代GT-Rには電動化が必須」と述べています。GT-Rとして求められる600馬力超の性能には従来の内燃機関では不十分であり、完全なEVも性能的にはまだ難しいとのことです。電動化されたハイブリッドが理想ですが、重量の問題など課題は多く、最適な解決策を模索中です。
新技術開発の遅れから、対応する固体電池「All Solid-State Battery」の投入は2028年になる予定です。GT-Rとしての性能を実現するためには時間が必要だとパンディクティラ氏は述べています。
GT-Rの延期により、日産はZなど他のスポーツカーとの共存を図っています。現在のZは400馬力の3.0リッターV6を搭載し、米国では好調な売上を記録しています。これはGT-Rにも大きな期待が寄せられる要因となります。
最終的にGT-Rが再登場するときには、おそらく新しいZと、ひょっとするともう一台のスポーツカーと共にラインアップされることになるでしょう。日産は今後もプラットフォームの共有などでコスト削減を進め、ブランドの象徴となるGT-RとZを支える戦略を取る予定です。
GT-Rは生産終了し、次世代の登場に期待が寄せられています。しかし、電動化やバッテリー技術の進展が必要で、実現には数年かかりそうです。一方、Zは好調な売上を記録しており、GT-Rの復活と共に日産のスポーツカーラインを支えています。
