皆さん、少し驚かれるかもしれませんが、率直に言って私たちは少し悔しい気持ちでおります。マツダはこれまで、MX-5を中程度のパワーと軽量性に焦点を当てて成功を収めてきました。軽量なボディが特徴の現行のND世代も、その成功の象徴です。しかし、マツダが特別なパワーアップバージョンのMX-5を作り、さらにそれが生産されると発表したときには、がっかりする気持ちを抑えきれませんでした。
その名も「スピリットレーシング・ロードスター12R」と呼ばれるこの特別モデルは、なんと日本国内でのみ、たった200台限定で販売されます。また、より控えめな「スピリットレーシング・ロードスター」と「ロードスターRF」も発売される予定です。どちらも2.0リッター直列4気筒エンジンを搭載し、181馬力を発揮します。これらのモデルには、冷却性能に優れたブレンボ製ブレーキ、専用設計のビルシュタインダンパー、耐久性のあるトンネルブレース、スーパー耐久レースカーのデザインを基にしたRAYSホイール、そして空気抵抗を最小限に抑えるエアロパーツが装備されます。
12Rの外装は、ユニークなエアログレー塗装とグレーのエアロパーツで装飾され、特別なデカールも施されています。これはCNGレーサーやクラブレーサーなど、他のマツダスピリットレーシング車両からインスピレーションを受けたデザインです。
エンジンのパワーアップ
12Rは特別なシリンダーヘッド、カムグラインド、排気マニホールド、高流量の吸排気システムを備えています。パワーは上部での増強が予想されますが、具体的な数値は公表されていません。アメリカの厳しい排ガス基準を満たすのは難しいかもしれませんが、パワーアップされたMX-5をアメリカ市場向けにも発売してほしいと、多くのファンが願っているのも事実です。
要約
マツダが限定生産するステージアップしたMX-5「スピリットレーシング・ロードスター12R」が日本市場向けに登場しました。エンジンのアップグレードや専用パーツで走行性能を追求したこのモデルへの期待は高まっていますが、国外のファンにとっては少し残念な知らせとなってしまいました。