VW、関税に抗して価格据え置き—今のところ

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2025/04/17motortrend

不確実な関税状況に悩むフォルクスワーゲン

2025年のニューヨークオートショーで、フォルクスワーゲン・オブ・アメリカのCEO、ケル・グルナー氏は、不確実な関税状況がビジネスに与える影響について語りました。同ショーでは同社のベストセラーSUVの一つである2026年型VWティグアン・ターボが発表されました。

トランプ政権は4月3日に輸入車に対して25%の関税を課しました。さらに、鉄鋼やアルミニウムに対する関税や自動車部品への課税計画があり、企業の事業運営を難しくしています。

消費者への影響を避ける狙い

グルナーCEOは、5月末までには状況が落ち着くことを望んでおられます。関税問題が解決し、6月から価格が上昇しないことを期待しています。しかし、高い関税が続く場合、そのコストをすべて吸収することは難しく、消費者も高額な車を負担できないかもしれません。

フォルクスワーゲンは、メキシコで人気のティグアン、タオス、ジェッタを生産し、米国のテネシー州チャタヌーガ工場ではアトラス、アトラス・クロススポーツ、電動ID.4を製造しています。ドイツからはIDバズ、ゴルフGTI、ゴルフRが輸入されています。アメリカで販売される車の多くは海外で作られた部品を含んでおり、関税がかかります。

6月までは、フォルクスワーゲンの顧客に価格の変動がないことを告知し、この動きでディーラーや顧客に対するブランドとしての信頼を示しています。

国内生産の選択肢

チャタヌーガ工場には追加生産能力がありますが、昨年9万4千台以上販売されたティグアンの生産を移すには不十分です。生産拡大には時間や多額のコストがかかり、供給網も再構築が必要です。

ドイツからの生産移転は簡単ではなく、既存プラットフォームへの追加は比較的簡単ですが、それでも新たな部品、試験、供給業者との調整が必要です。

短期的な取り組み

現時点では、フォルクスワーゲンはさまざまなブランドの車を港や国境で保管し、関税の状況を見極めながら不足している製品を輸入しています。

  

要約: フォルクスワーゲンは、関税の影響で価格が上がるのを防ぐため、6月まで価格据え置きを表明しました。国内生産の拡大は長期的な課題ですが、顧客との信頼を維持するために柔軟な戦略を取っています。

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